今回は受動態の話です。
最近、事務所の外を見ると、年末の忘年会らしきご機嫌なおじさま達が奇声を上げながらヨタヨタと歩いているのが目に留まるわけです。そこで英語の受動態って無責任な表現だと思ったわけです。
受動態って受け身の事ですが、英語の受動態って日本語のそれとは使用範囲に差があるように思えます。
例えば、I am drunk. 訳すると「私は酔っています」となります。でも、きちんと英語の受動態っぽく訳をすると「私は酔わされています」というような感じになるのです。
「酔わされている」?????
まあ、自分で好きで飲んだにしろ、先輩や上司に「飲め」と言われて飲んだにしろ、日本語では「私は酔っています」と能動態として表現します。でも、英語では受動態として表現するのです。
無理やり飲まされたのなら受動態での表現は我慢しますが、外のご機嫌なおじさま達を見ていると、とても誰かに強制されて飲まされたようには見えないのです。あの様子は能動態です。だって外で今、拳を上げて「もう一軒行こう!」と盛り上がっています。とても受け身の姿勢には見えません。
ん?でも drunk は過去分詞です。つまり、形容詞でもあるのです。
では、表現を変えましょう。
I am a drunk man.
好きで飲んで酔った方は自己責任として能動態で表現しましょう。
では、よいお年を。
ワイズアクト代表:宇都宮
Dec.20.2016 vol.6
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